ゼブラフィッシュを用いた癌幹細胞スクリーニング論文

Plos oneにPublishされました。


Quantitative phenotyping-based in vivo chemical screening in a zebrafish model of leukemia stem cell xenotransplantation.



ある製薬企業との共同研究のために開発した技術を論文にまとめたもの。

残り少ない日本滞在期間に、これで弟子1人の学位が取れたので嬉しいです。

えーっと、あと何人分だっけ??


人間の白血病細胞から癌幹細胞(白血病幹細胞とも言う)を抽出し、ゼブラフィッシュ稚魚に移植、それを96-well plate内で飼育し、経時的にハイコンテンツイメージャーで撮影していく、というもの。培養細胞系ではよく行われている実験だけど、癌移植ゼブラフィッシュを生きている状態で画像解析していったのが眼目(だと思いたい)。


また、癌幹細胞は含有量が非常に少ないので、マウスなどの動物では移植しきれない、移植してもがん細胞が増加するまで長い時間がかかる(1ヶ月以上)という問題点、ゼブラフィッシュだと軽やかにovercomeしたというのも売り。

ちなみにゼブラフィッシュのサイズは3mm、マウスの1000分の1以下。



Write a comment

Comments: 0